水分不足になると

前回は「1日に必要な水分量」についてお話しましたが、
体内が水分不足になると、いったいどのような症状が現れるのでしょうか?


人間の体は、およそ60%が水分だと言われていますが、
水分不足になると、まず思いつくのが脱水症状だと思います。


体内の水分が2%失われると、のどの渇きを感じ、運動能力が低下しはじめます。
3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状が起こります。
4%失われると、皮膚が紅しし、体温上昇して疲れやすくなります。
5%失われると、集中力低下、頭痛、めまいなどの症状が現れます。
8~10%で、身体動揺、けいれんを引き起こし、
それ以上になると死に至ることもあります

人間にとって水分の摂取は、欠かすことができないとても大切なものなのです


また、人間の体は高温下では汗を蒸発させることによって、
体温を調整する機能を持っています。

しかし発汗によって失われた分を補給せずにいると、体内が水分不足になり、
立ちくらみやこむら返り、吐き気や頭痛、ひどい場合には意識障害や高体温といった、
様々な体調不良が生じます
いわゆる熱中症です。



そして、血液はその8割ほどが水分です。
そこに酸素や栄養素を乗せて、体のすみずみまで届けているのです。

体内の水分が不足すると、血液は粘性の高いドロドロの状態になってしまいます。
すると血行が悪くなり、脳に十分な血液が送られなくなることで、
頭痛が起こってしまいます。


さらに、血液の流れが悪くなることによって、
脳の細胞に酸素や栄養素が運ばれなくなると、
脳梗塞を引き起こしてしまうことにもなりかねません。


他にも、水分不足は美容にも大きな影響を及ぼします

体は水分不足に陥ると、腎臓は尿の量を減らして水分を溜めこもうとするため、
むくみが起こりやすくなります。


また、日常的に水分不足になりがちな方は、
老廃物を排出するという代謝機能が低下することにより、
むくみやすくなると言われています。


頑固な便秘にも水分不足が関係している場合があります。

便の理想的な水分量は、70~80%と言われていて、
これよりも少なくなると、便は硬くなり、腸内を通過しにくくなったり、
肛門から排出されにくくなったりして、便秘になりやすくなるのです。

そして腸内に留まることでさらに水分が吸収されてしまい、
余計に便が硬化して便秘になるという悪循環に陥ってしまいます。


他にも、水分不足は肌トラブルも引き起こすと言われています。

体にとって重要な水分が不足すると、
肌の内側の細胞も水分が不足し、潤いを保てずに乾燥してしまいます。
肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下し、
様々な肌トラブルが発生してしまうのです


また、体内の水分が不足すると、血液中の水分濃度が下がるため、
血液の流れが悪くなり、血液中の栄養や酸素が体全体に行き渡らなくなるため、
肌にも栄養が届かずに肌荒れを引き起こしたり、
同時にリンパの流れも悪くなるため、
老廃物が体内に滞ってニキビなどができやすくなってしまいます。


以上のように、水分不足になると健康面でも美容面でも、
わたしたちの体に大きな影響を及ぼしてしまうのです

しっかりと、1日に必要な水分量を摂取するように心がけましょう

この記事へのコメント

2022年09月17日 08:48
とても参考になりました

水分不足って
予想以上に
身体に負担が
かかっちゃうんですね
私も日ごろから気を付けてはいましたが

これからもより
気を付けていきたいと思います

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