天然氷とは
昨日は「かき氷の日」と言うことでかき氷のお話をしましたが、
その中で、
『かつて冷凍庫などない時代は、氷室というものを使って氷を保管していました。
この氷室とは、地面や洞窟に穴を堀ったところに小さな小屋を立てたもので、
冬の間に川や池などで凍結した氷を夏まで保存していた施設です。
夏に氷室で保存された氷の欠片を食べていたことから欠き氷の名称になり、
やがて平仮名のかき氷に変化したと言われています。』
というお話をしました。
製氷機が普及した現在でも、このような昔ながらの伝統的な氷の作り方が行われていて、
「天然氷」として、かき氷の名店などで使用されています。
自然の原理を利用して作られる天然氷は、ただ単に自然に作られる物ではなく、
職人の手でじっくりと時間をかけて作られるため、一般の氷に比べてとても貴重です。
天然氷作りは、製氷池の清掃から修繕、池の周りの草刈りなど、
水を引き入れる準備を行うため、秋から行われます。
冬に入り、天然氷作りに適した気温(マイナス5℃からマイナス8℃)になったら、
製氷池に水を引き入れます。
急な寒波などで製氷池に中途半端に氷が張らないように、
一晩中手作業で池の水をかき回し続けることもあるそうです。
製氷氷が池に張ると、氷上の清掃が必要になります。
雪は氷に混じることがあるため、氷の品質を損なう恐れがあるため、
雪が降ると氷の上を掃いて過ごすこともあるそうです。
このようにとても過酷な作業が必要になり、
その上、天然氷を作り上げるのには約2週間から20日ほどもかかるそうです。
製氷機だと1日で作れる氷ですが、天然氷を作るためには、
手間も時間も数十倍もかかってしまうのです。
職人の技によってじっくりと凍らせた天然氷は、
水や空気中に含まれる不純物が氷に入り込むのが少ないため、
透明でつややかで見た目が美しくて、密度も高いので、
製氷機で作る氷よりも美味しくて、溶けにくくなるのです。
かき氷にするとその違いは歴然で、
一般的な氷で作られたかき氷はしゃりしゃりとした食感ですが、
天然氷で作られたかき氷は滑らかでふわふわとした食感となります。
そして、「キーン」と頭が痛くなるかき氷現象を起こしません。
以上のように、とても素晴らしい天然氷なのですが、
製氷機や冷凍庫が普及して簡単に氷が作れるようになったことに加えて、
天然氷作りはとても手間がかかって大変な重労働なので、
氷室や職人さんがどんどん減ってきてしまったために、
現在、日本国内に天然氷を作る蔵元は、日光の四代目徳次郎、松月氷室、三ツ星氷室、長野の渡辺商会、
秩父の阿左美冷蔵、山梨の蔵元八義、蔵元不二の7軒しかないそうです。
ちなみに、わたくしが先日食べた向ヶ丘遊園駅近く「MONI」さんの天然氷のかき氷は、
山梨の蔵元八義のものでした。
日本の伝統の天然氷作りが無くなってしまうのは寂しいことなので、
7軒の蔵元さんたちがずっと天然氷作りを続けられることを願っています!
その中で、
『かつて冷凍庫などない時代は、氷室というものを使って氷を保管していました。
この氷室とは、地面や洞窟に穴を堀ったところに小さな小屋を立てたもので、
冬の間に川や池などで凍結した氷を夏まで保存していた施設です。
夏に氷室で保存された氷の欠片を食べていたことから欠き氷の名称になり、
やがて平仮名のかき氷に変化したと言われています。』
というお話をしました。
製氷機が普及した現在でも、このような昔ながらの伝統的な氷の作り方が行われていて、
「天然氷」として、かき氷の名店などで使用されています。
自然の原理を利用して作られる天然氷は、ただ単に自然に作られる物ではなく、
職人の手でじっくりと時間をかけて作られるため、一般の氷に比べてとても貴重です。
天然氷作りは、製氷池の清掃から修繕、池の周りの草刈りなど、
水を引き入れる準備を行うため、秋から行われます。
冬に入り、天然氷作りに適した気温(マイナス5℃からマイナス8℃)になったら、
製氷池に水を引き入れます。
急な寒波などで製氷池に中途半端に氷が張らないように、
一晩中手作業で池の水をかき回し続けることもあるそうです。
製氷氷が池に張ると、氷上の清掃が必要になります。
雪は氷に混じることがあるため、氷の品質を損なう恐れがあるため、
雪が降ると氷の上を掃いて過ごすこともあるそうです。
このようにとても過酷な作業が必要になり、
その上、天然氷を作り上げるのには約2週間から20日ほどもかかるそうです。
製氷機だと1日で作れる氷ですが、天然氷を作るためには、
手間も時間も数十倍もかかってしまうのです。
職人の技によってじっくりと凍らせた天然氷は、
水や空気中に含まれる不純物が氷に入り込むのが少ないため、
透明でつややかで見た目が美しくて、密度も高いので、
製氷機で作る氷よりも美味しくて、溶けにくくなるのです。
かき氷にするとその違いは歴然で、
一般的な氷で作られたかき氷はしゃりしゃりとした食感ですが、
天然氷で作られたかき氷は滑らかでふわふわとした食感となります。
そして、「キーン」と頭が痛くなるかき氷現象を起こしません。
以上のように、とても素晴らしい天然氷なのですが、
製氷機や冷凍庫が普及して簡単に氷が作れるようになったことに加えて、
天然氷作りはとても手間がかかって大変な重労働なので、
氷室や職人さんがどんどん減ってきてしまったために、
現在、日本国内に天然氷を作る蔵元は、日光の四代目徳次郎、松月氷室、三ツ星氷室、長野の渡辺商会、
秩父の阿左美冷蔵、山梨の蔵元八義、蔵元不二の7軒しかないそうです。
ちなみに、わたくしが先日食べた向ヶ丘遊園駅近く「MONI」さんの天然氷のかき氷は、
山梨の蔵元八義のものでした。
日本の伝統の天然氷作りが無くなってしまうのは寂しいことなので、
7軒の蔵元さんたちがずっと天然氷作りを続けられることを願っています!
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